ついに2020年が幕をあけ7月から始まる
東京オリンピックに期待と希望で胸を膨らませているだろう。
また、今回から初種目となったスポーツクライミング。
壁を上ってタイムを競う競技だが、かなりの筋力がいる。
今回は藤井快選手についての記事を書いていこう。
藤井快選手のプロフィールは?
名前:藤井 快(ふじい こころ)
出身地:静岡県静岡市
生年月日:1992年11月30日
所属:Team au
出身高校:浜松日体大高校
身長:175㎝
体重:64kg
最終学歴:中央大学
出場予定種目:複合
身長は175㎝と決して高くはないが、持ち前のパワーと瞬発力でオリンピックでは金メダルを狙う。
というのも昨年の五輪最終選考会では
あの楢崎明智(楢崎智亜)を抑えて見事優勝しているのだ。
そんな彼だがいつもは都内のジムトレーナーとして仕事をしている。
残業もあり練習に支障が出ることもあるとのこと。
そんな彼だが、同じ会社の女性と結婚。
夫婦二人三脚でオリンピックに向かう。
また、今回から採用されたスポーツクライミングで、
一見似たような言葉は聞いたことがあるが
はじめてこの言葉を聞いたことという方も少なくないと思う。
果たしてスポーツクライミングとはどんな競技なのか?
スポーツクライミングとは?
スポーツクライミング競技の歴史は新しく、
1989年に開催されたワールドカップが最初の国際的な規模の正式な大会。
しかし元々フリークライミング人口の多かったヨーロッパを中心に急速に発展し、1991年には世界選手権がスタートし、
そしてリード種目のみが開催されていた大会も1999年までには現在と同じ3種目が開催されるようになった。
その3種目といえば、
リード
ボルダリング
スピード
の3つである。
リードとは?
スポーツクライミング競技の中で古い歴史を持つのがリード種目。
ロープで安全が確保された競技者が十数メートルの壁に設定されたコースを登り、
その到達高度を競う競技。
極端にいえば制限時間内にどれだけ高く昇れたで勝負が決まる。
そのため、
持久力、
俊敏性、
ゲームが始まる前の計画、
準備、
イメージトレーニング
などがカギとなってくるだろう。
そのキーとなる部分がどうやってうまくこなしていくか。
リードの競技方法
リードクライミングは高さ12m以上の壁で、
最長60手程度のコースをどこまで登ることが出来るかを競う種目。
選手はロープの繋がったハーネスを装着し、
途中の確保支点にロープをかけることで安全を確保しながら登り、
最後の支点にロープをかけると完登とみなされる。
一般的には予選、準決勝、決勝の3ラウンドで行われ、
予選では2本、準決勝と決勝では1本のコースにそれぞれ1回のみトライできます。
競技の制限時間は1本のルートにつき6分間。
トライをする前の選手は、基本的に他の選手のトライを見ることはできませんが、予選では予め実際にもしくはビデオでデモンストレーションを見ることが可能。
準決勝と決勝では進出選手皆で予めオブザベーション(コースの確認)をすることができる。
準決勝には26名(予選が2グループに分かれた場合は13名ずつ)、決勝には8名進出できるというのが一般的といわれている。
順位は、各選手の獲得高度(どの高さまで登ることができたか)で決まり、墜落・時間切れ・反則をした時点での高度が獲得高度となります。
もし獲得高度の同じ選手がいた場合にはカウントバック(前ラウンドでの順位が高い選手を優先する仕組み)が適用され、
それでも同順位の場合は獲得高度までのタイムが短い選手が上位となる。
- オブザベーション
- 日本語で観察の意。スポーツクライミングでは登る前にコースを見て、手順などを予測する行為を指す。
- カウントバック
- 同じラウンドで同じ成績の競技者が出た場合の順位決定方法。スポーツクライミングの場合は1つ前のラウンドの成績が採用される。
ボルダリングとは?
高さ5メートル以下の壁に設定された複数のボルダー(コース)を、
制限時間内にいくつ登れたかを競う競技。
各ボルダーの制限時間内であれば複数回トライできますが、少ない回数で登ることも重要な要素である。
最大の特徴としては、ボルダーを登るための一つ一つの難易度や強度、不安定度がどの種目よりも高い。
そのため、筋持久力や難しいコースを登る対応力がカギとなってくる。
ボルダリングのルール
ボルダリングは高さ5メートル以下程度の壁で、
最大12手程度の複数のボルダーを対象にいくつ登ることができたかを競う種目です。
選手は安全器具等を装着しませんが、地面には落下時の衝撃を吸収するマットが敷かれている。
ボルダーは定められたスタート位置から始めて、トップホールドを両手で触り安定した姿勢を取ると完登とみなされるのだ。
一般的には予選、準決勝、決勝の3ラウンドで行われ、予選では5本、準決勝と決勝では4本のボルダーに制限時間内であれば何度でもトライ可能。
予選と準決勝は各ボルダー5分間、決勝は各ボルダー4分間で競技が行われる。
準決勝には20名(予選が2グループに分かれた場合は10名ずつ)、
決勝には6名進出できるというのが一般的。
予選と準決勝はベルトコンベア方式という形式で行われることが一般的であり、
各選手は「5分間の競技」と「5分間の休憩」を交互に繰り返し4ボルダーないし5ボルダーの競技を行う。
選手は5分間の競技時間でオブザベーションも行う必要があり、他の選手のトライを見ることができない。
決勝はワールドカップ決勝方式という形式で行われることが一般的であり、1ボルダーに対して全ての選手が「4分間の競技」を終えた時点で皆で次のボルダーに移る。
他の選手のトライを見ることはできませんが、進出選手皆で予め各ボルダー2分間のオブザベーションを行うことが可能。
順位は「完登ボルダー数」で決まり、同数の場合は各ボルダーに定められたゾーンと呼ばれる高度に達した数である「ゾーン獲得数」で順位が決まる。
「完登ボルダー数」「ゾーン獲得数」」が同じ場合は「完登に要したアテンプト」「ゾーン獲得に要したアテンプト」の順番で順位が決定。
これらも同じであった場合は準決勝の順位を考慮するカウントバックが適用。
スピードとは?
いかにはやく駆け上がることができるか。
スピードクライミングはそのためにトレーニングを積み重ね、
コンマ数秒を競い合うスプリント競技である。
スピードのルールは?
スピードクライミングは高さ10メートルもしくは15メートルの壁で、
予めホールドの配置が周知されているコースをどれだけ早く登るかを競う種目。
選手はロープの繋がったハーネスを装着しますが、トップロープ(ロープが終了地点付近で予め支点確保されている)スタイルで行うため、途中の支点確保は必要ない。
一般的には予選と決勝トーナメントで行われ、予選では同一コースが配置された2つの壁でそれぞれ1トライずつの計2トライ、決勝トーナメントではどちらかの壁で1トライのみ行うことが可能。
予選は2トライのうち早い方のタイムを使用することができ、基本的には予選参加者の上位16名が決勝トーナメントに進出する。
決勝トーナメントは順位の高い選手と低い選手が1回戦で当たるように組まれ(1位と16位、2位と15位、等)タイムの早い選手が勝ち上がる。
タイムが同じ場合はカウントバックが適用されるが準決勝(残り4人)と決勝(残り2人)のラウンドで同じタイムの場合は、もう一度競技を行うのだ。
また複合では、3つの種目の順位の掛け算で決まるというのだ。
たとえば、
A選手がスピードが2位、ボルダリングが4位、リードが5位とすると
掛け算により40ポイントになる。
B選手がスピードが1位、ボルダリングが6位、リードが3位とすると
18ポイントになり点数が低い方が勝者となる。
藤井がスポーツクライミングを始めたきっかけ
浜松日体中学校に入学すると
山岳部の先生のもとでスポーツクライミングを始める。
おそらく小学生の頃から高い壁を登ったり、ハングリー精神が強かったのかもしれない。
そんな彼は高校も浜松日体高校に進学し、中高と6年間練習に明け暮れた。
中京大学を経て社会人になると、2017年に会社の同僚と結婚。
W杯などの国際大会出場のために世界各国を飛び回りながら、
家族の生活を支えるため、残業もこなしながら競技に挑む。
仕事とアスリートとしての活動を両立し、奮闘の日々を送っている彼。
オリンピックでは期待大だ。
藤井快の経歴は?
2010年:JOCジュニアオリンピック3位
2012年:ボルダリングジャパンカップ大会13位
2013年:同大会にて6位
2014年:同大会にて3位
2016年:同大会にて優勝
国際大会では、
ここ最近では、特に上位の成績を収めることが多く、
オリンピックでも上位の期待ができる。
特に得意なスピードを皮切りに複合で頑張ってほしい。
藤井選手の画像集
オリンピックの日程
日時: 8月4日(火) 17:00 – 22:40
- 男子複合予選 – スピード
- 男子複合予選 – ボルダリング
- 男子複合予選 – リード
日時: 8月5日(水) 17:00 – 22:40
- 女子複合予選 – スピード
- 女子複合予選 – ボルダリング
- 女子複合予選 – リード
日時: 8月6日(木) 17:30 – 22:20
- 男子複合決勝 – スピード
- 男子複合決勝 – ボルダリング
- 男子複合決勝 – リード
- 男子複合表彰式
日時: 8月6日(木) 17:30 – 22:20
- 男子複合決勝 – スピード
- 男子複合決勝 – ボルダリング
- 男子複合決勝 – リード
- 男子複合表彰式
会場は青海アーバンズポーツパークである。
この会場では3×3のバスケ、
パラリンピックでは
5人制サッカーがある。
楽しみだ。
まとめ
今回から新しく導入されたスポーツクライミング。
初の競技で自国開催ということで、準備はバッチリだ。
会社員クライマーとして複合出場予定となっている。
妻の分もということで背負うものが大きく感じる。
そんなプレッシャーさえも吹き飛ばす彼を見てみたい。
会場に行って応援する人もテレビの前で応援する人も
みんなで彼の背中を押して応援しよう!!!
最後に彼のSNSをのせておくので興味が良かったらぜひフォローして頂きたい。
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