今年もどんどん寒くなってきて、
気づけばもうすぐ今年も終わろうかとしている。
2020年はコロナウイルスで社会的にかなり
世界的にも変化が大きかった年ではなかろうか。
緊急事態宣言の時と比べるとコロナは落ち着いているが、
まだ気は緩めない状況が続いている。
しかし、若者から大人まで少しづつ
街を出歩く人が増えてきていて
冬ということもあり
たくさん服を着れるということで
オシャレな方が増えてきた。
そこでメンズ向けの生地ということで、
今年これを着たら間違いないといえる
冬服コーデを紹介していこう。
また、素材、肌触り、色味、形なども
交えていけたらと思う。
今年の冬服は何を着るべき?
昨年まであったストリート系の風潮が今年はあまりなく、
綺麗目なコーデが主流となりつつある。
そのためMA-1などの服はあまり流行らず
綺麗目なコーデ。
チェスターコート、ステンカラーコート、
ボアジャケット、セットアップ、
ショートブルゾンなどの
服がトレンドとなっている。
まずは洋服の前に服に使われる素材から
解説していこう。
素材
素材といったら沢山あるが、
特に冬となると季節感を出すことが重要だ。
もちろん薄い生地の物を沢山重ね着することで色の違いなど
見せることは可能だが、
冬らしい着こなしではない。
そこでどんな素材を着たら冬らしい着こなしができるのか
今回独自で解説していく。
①ウール
冬服において一番定番で使いやすい素材といっても過言ではない。
ウールとは羊毛のことでバリカンで羊の毛を剃り、
紡いだものがウール糸。
そのウール糸で作ったものが、羊毛フェルトなのだ。
しわになりにくく、細やかな弾性もある。
主にニットやセーターなどに生地が使われ、
寒い時には暖かく毎年活躍してくれる素材の一つだ。
ウールの特徴として、
a:メリット
熱伝導率が低いので、冬は暖かく、夏は涼しい
吸湿性に優れる
空気中の湿気を吸収し、水分が蒸発するときに気化熱を奪うため、夏は涼しく感じる
染色性が良く、色落ちしにくい
弾性が高く型くずれしにくい、しわになりにくい
しわになっても、蒸気を当てると簡単に戻る。
b:デメリット
フェルト状になるので、
水洗いすると縮んで硬くなりフェルト状になる
管理を怠ると服の精度が落ちる
ウールにも種類があり、羊の品種によって異なってくる。
いくつか紹介すると
中毛種:ハンブシャー、サウスダウンといった種類の羊毛で、比較的繊維が短いもの
ハンプシャー
引用画像:noteより
サウスダウン
引用画像:トレトレフジさんより
長毛種:リンカーン、ボーダーレスターといった種類の羊毛で、繊維が長く光沢のあるもの
リンカーン
引用画像:ツイッターより
ボーダーレスター
引用画像:グーグルより
雑種羊毛種:コリデールなど、より上質なウールが取れるように交配した羊の羊毛
コリデール
引用画像:グーグルより
ちなみに羊毛フェルトの使い方講座として
動画をのせておくので気になった方は見て頂きたい。
ウール素材の洗濯方法
ウールの洗濯方法として、
普通に洗濯すると、フェルト状になり硬くなってしまう可能性がある!
そのため長く使いたいセーターはクリーニングに出す事が一番だ。
しかしドライクリーニングだと
大体500~2000円位お金がかかるため出費をできるだけ
押さえたい方向けに、
30℃前後のぬるま湯にオシャレ着洗いに洗剤を入れ、
その中に袖を折り畳んで綺麗に形を保ったまま入れる。
(30℃とは触った時に暖かいとも、冷たいとも思わない位)
*洗剤はエマールやアクロンが良い!
エマールやアクロンは衣類の洗剤において
ザ・ウールマークカンパニーが承認しているようだ。
ウール素材の日頃からできるお手入れ方法
せっかく買ったコートなのに着崩れしちゃって、着れないや
そのままクローゼットの中に直して手触りや
汚れがついてしまったなどの経験はなかろうか?
コートは高く中々頻繁に買えるものではなくて
長い間着たいという方が多いと思う。
そんな方に日頃から出来るお手入れ方法を紹介しよう。
①コートにあったハンガーをかける
コートは生地も厚く、針金のハンガーではコートの重みで
曲がってしまい結果的にコートの形も崩れてしまう可能性がある。
その為ハンガーは型が厚く太いものを選ぶことをおススメする。
例えばアパレルショップに売ってあるような木製のハンガーが一番いい。
100均にも売ってあるのでぜひ足を運んでいただきたい。
上記のようなハンガーがおススメだ。
②ポケットの中の物を全部取り出す
コンビニで買ったお菓子やちょっとしたものをついつい
いれちゃうポケットの中。
ポケット中にたくさん溜まっていくとその重みで形が崩れてしまう。
コートを脱ぐ際はポケットを確認するよう意識していただきたい。
③ブラッシングをする
ウール素材は使い続けると自然と毛玉を発生してしまう。
その為一回ずつ着終わった時はブラッシングを行い
毛玉を作ることを避けよう。
*ブラッシングの正しいやり方
ブラシかけの基本は、布地をこすらずホコリを払い飛ばすようにする
順序としては、まず最初に毛の流れの逆にブラシを当てる。
これによってホコリをかき出すことができます。
そして、最後に毛の流れに沿ってホコリを払い落とすのが正しい方法となる。
最後に布地の毛の流れに沿ってブラッシングして布地を整えること。
決してこすらないように注意する
(こすってしまうと生地自体も崩れてしまう為)
ウール素材の保管方法
ブラッシングが終わったら、クローゼットにしまおう。
風邪通しの良いところで乾燥させてしまうように。
服と服の距離を近くしすぎると、取り出す時湿ったような
感じがするので少し感覚をとって保管すると良い。
また「翌日も使うから」や
「クローゼットはいっぱいだから」などの理由で
クローゼットではなく、部屋の中に直したい方も
いらっしゃると思うので、
そのような方は
できるだけ窓際や直射日光を避けて管理すること。
太陽の光で変色するかもしれないため気を付けよう。
大切な洋服だからこそ大切に管理しよう。
仕立てるのに向いているアイテム
何といっても、ウールは秋冬の衣料品におすすめの素材。
ただ、ウールを使った織物にはいろいろな種類があり、
それによって見た目の印象も大きく変わる。
そこで今回は、それぞれのアイテムに合わせたおすすめ生地ものせていく。
コート×ウールメルトン
ウールを使ったアウターコートは、寒い時に着る定番の服。
大人から子供まで使えるウールメルトンもおすすめ生地の一つ。
ただし、アウターコートは縫製の難易度が少し高めだ
大人用であればノーカラーのガウンコートにしたり、
子供用であればポンチョコートにしたり、少しのアレンジで難易度を
下げることもできるので、ぜひやってみてほしい。
ワンピース×ウールリネンツイル
ウールの保温性と、リネンの吸湿性を兼ね備えたウールリネンは、
幅広いシーズンで使えるおすすめ生地です。
また、ウールリネンは独特なムラと風合いがとても素敵なので、
シンプルなデザインでもお洒落なワンピースを作ることができます。
スカート×ウールフランネル
見た目にも温かみがあるウールフランネルのスカートも、
おすすめアイテムの一つ。
チェックやストライプなど、柄生地もたくさんあるので、
上品なアイテムから可愛らしいアイテムまで幅広く作ることができる。
ストール・マフラー×ウールガーゼ
巻物も秋冬のコーディネートには欠かせないアイテム。
定番のニットマフラーもいいが、柔らかい肌触りと、
保温性・吸湿性にも優れたウールガーゼは、巻物にぴったりの生地。
また、大判で作れば、春先のショールとしても活躍する。
まとめ
今回はウール素材についての特徴、メリット、デメリット
洗濯方法、お手入れ方法などを紹介してきた。
これから寒くなってくる季節なので大切な洋服のために
少しでもみなさんの力になればと思っている。
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