カシミヤのクリーニングは失敗する?正しいお手入れ方法や保管方法も徹底解説!

今ではカシミヤという言葉が世にいきわたり

若者にも、老人の方にも親しみがある生地だ。

 

秋、冬に必ず一枚は持っておきたいものだ。

しかしいいものはそれなりの値段がするということで、

頻繁に買えるものではないため、

お気に入りのものは良い状態を保ちたいものだ。

誰でも一度は聞いたことがある生地の名前の

カシミヤ。

よくユニクロでカシミヤ生地のセーターなど売られていて、

それなりに良い値段はするものの、

肌さわりもサラサラしていて長持ちもする最高の生地だ。

そこで今回は長く綺麗に保つお手入れ方法や、

よく聞くウール素材との違いも解説していく。

 

まずはカシミヤとはどんな生地なのかということに

ついて説明していこう。

 

カシミヤはどんな生地?

カシミヤの説明をすると、

カシミヤとは、ヒマラヤ原産の「カシミヤヤギ」と呼ばれる

品種から取れた上質な獣毛素材のことで、

ウールなどには出せないヌメリ感があり、とても軽くて手触りがソフトでなめらか。

綺麗に整った風合いも美しいため、ニットトップスやマフラーなどによく使われているのだ。

ちなみにカシミヤやぎの画像がこちら

誰でも一度は聞いたことがある生地の名前の

カシミヤ。

引用画像:https://uto-knit.com/library/knowledge/about-cashmere

 

カシミア山羊の生息地では冬になるとおよそ氷点下30度にまで下がり、

厳しい寒さから身を護るためにカシミア山羊の毛は

通常の毛の下にとても細いウブ毛が生えているのだ。

この産毛(ウブ毛)がカシミアの繊維になっている。

カシミア山羊の産毛はとてもなめらかで細くて柔らかくて軽いのが特徴。

そして上品な光沢感と独特の油脂のツヤツヤ感があり

「繊維の宝石」とも呼ばれている

 

そこで気になっている方もいらっしゃると思うので、

今からカシミヤのメリットやデメリットを述べていく。

カシミヤのメリット

・やわらかく、肌さわりも良い。

・重さも軽く、保温に優れている

・着崩れしにくく長期的に持つ

 

 

外気を遮断し放熱を抑える特徴をもったカシミヤニットは、

熱伝導率の低い空気を多く取り込むことが可能で、暖かな空気を内へと保温できる。

更にカシミヤの表面にある構造が

空気中の水分の吸収・放出を行うことで、

一定に保湿可能となるのだ。

これらの性質がカシミヤニットの優れた”軽さ”・”保温性”・”保湿性”を

生み出している。

カシミヤ繊維は非常に細くしなやかで、

肌さわりは非常にすべすべしている。

突起が少ないことにより表面はフラットな状態となり、光を真っ直ぐに反射させ、

光沢感を生み出す。

最後にカシミヤは非常に伸縮率に優れた素材だ。

これは生地のしなやかさや滑らかさを生むとともに、

糸そのものに強い”復元力”を持たすのだ。

結果、”型崩れのしにくい”カシミヤニットに繋がる。

 

 

これに対しカシミヤのデメリットもあるので

説明していく

カシミヤのデメリットは?

・定期的なお手入れが必要(毛玉が発生しやすいため)

 

 

なぜ毛玉が発生しやすいのかということだが、

大きく分けて二つの糸を使っているため毛玉が出来るのだ。

 

一つ目は、長い繊維が連続したフィラメント糸

短い繊維を一本の束にまとめたスパン糸が存在する。

 

 

フィラメント糸とスパン糸がそれぞれ糸の繊維が違い、

特に繊維が短いスパン糸は糸端が多く存在しており、

それが絡み合うことで毛玉が発生しているようだ。

 

カシミヤの服には毛流れにそって反り返りといわれる

いわゆる逆向きに毛がついているため

普通の向きに流れている毛

反り返り(逆向きについている毛)

この二つが絡み合っている。

 

 

ではこの毛玉を発生しないため、

長く着られるための

お手入れ方法は何か?

説明していこう

 

カシミヤのお手入れ方法は?

①汚れはホコリはそのままにしておかない

着用後は毛流れに沿ってブラッシングを心掛け

形を整えること。

また、一日来たら数日着ずに休ませてあげることが大事だ。

(カシミヤ繊維は湿気の吸収や発散を繰り返すことで

自然と元の形に戻ろうとするため)

 

 

②シミが出来た場合

カシミヤにシミが出来てしまった場合、そのシミが虫食いの

原因となってしまう場合がある。

汚れに早く気づけばあまり被害は少ないので、

すぐにでもメンテナンスをおススメする。

まず柔らかめのタオルに薄めた洗剤を付けて、

シミの部分をふきとる

その後に水に浸したタオルで洗剤を綺麗にふきとること

終わったらブラッシングをして、乾くまで部屋干し。

(日干しだと日光によって色落ちしてしまう

可能性があるため)

 

 

こんなお手入れ方法は控えて!

①合成繊維のブラシは控えるカシミヤニットのお手入れで注意する事として

合成繊維のブラシを使わないことを強くお勧めする

合成繊維のブラシを使うことで静電気が発生しやすくなるのだ

静電気は繊維や生地の裂傷につながり、ほこりや汚れの発生を引き起こす。

ブラッシングの際は、柔らかな天然繊維のブラシを使用する方が良い。

 

 

②クリーニングに出す際は慎重にお店を選ぶ

カシミヤは元々、天然の油が混ざっているため

洗ってしまうとカシミヤならではの肌さわりや特徴が薄れてしまう。

その為、クリーニングを出す際は地域の有名なクリーニング屋さんを調べて

出す方が安全かもしれない。

それか自分で手洗いする方が良かったり、、、(笑)

 

 

 

 

 

 

ニットの保管方法

カシミヤの保管方法は、必ず防虫剤と一緒に保管しよう。

衣装ケースに入れる際はしわにならないように綺麗に入れることを

意識しよう。

また、注意点としていくつかあるが、

①衣類の上に置く

(空気より重いのでより多くの服を防虫するため)

②防虫剤を併用しない

(違う防虫剤を使うと双方の効果を打ち消し合う為)

③衣類を詰め込まない

(服を詰め込み過ぎると効果が減ってしまうので、

7~8分目くらいをめどに収納する)

④適正量の防虫量を入れる

(防虫剤を過剰に使ったり、逆に少なすぎたり

すると本来の効果を失ってしまうので

決められた使用料を使おう)

 

 

 

 

カシミヤコートのお手入れ方法は?

寒くなると必ず着たいコート

屋外から屋内に行くとコートを着たままでは

暑いと思う。

その際コートは必ず脱いで

ハンガーにかけよう。

 

そこで、屋内は湿度も高くなっている。

コートの生地が湿度が

高い屋内で湿気を吸い、

乾燥した屋外へ出ると”型崩れ”に繋がるので

注意して頂きたい。

 

さらに、コートを着たまま座ると生地に負担がかかり生地が伸びてしまったり、

摩擦して毛玉の原因になることも、、、(笑)

面倒でも、あたたかい場所では、

なるべくコートを脱ぐように意識しよう。

 

 

また家に帰ってきた時は

ブラッシングをしてお手入れをしよう

毛玉が出来ないように線維に沿って

お手入れしよう。

ブラシを使う時は化学繊維の物を使わないようにしよう。

(*ブラシが硬く洋服を傷つけてしまう為)

素材が良い天然獣毛の”豚毛”や”馬毛”で柔らかいブラシを

使用しよう。

 

なぜ豚毛や馬毛がいいのかについてだが、

・静電気がおこりにくいためだ

(天然の豚毛や馬毛には油分が含まれているため、

静電気が起こりにくい)

 

今から正しいブラッシングの手順を説明していく。

ブラッシングの正しいやり方

・繊維の絡みをほぐすように、あらゆる角度からブラシをかける

こうすることで、繊維の奥に入り込んだ細かいホコリや汚れが浮かせるので

繊維の流れに沿って、丁寧に一方向にブラッシングしましょう。

 

 

 

出来るだけ自分でお手入れするよう心がけよう

カシミヤは水に弱いため

クリーニングに出さずに自分でお手入れしよう。

 

 

日頃のちょっとした行いが

最高の結果につながる。

まとめ

今回カシミヤについての概要、洗濯方法、お手入れ方法など

についてまとめてきた。

お気に入りの服を少しでも長く愛用していただくための

力になれば嬉しく思う。

 

まだまだ洋服に関する情報を発信していきたいと持っているので、

気になった方は見てほしい。

 

 

 

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